Saturday, 3 August 2013

大手商社、洋上風力へ「かじ」 欧州市場、建設ラッシュに沸く

■丸紅、世界最大級の専用船発注

 丸紅が、世界最大級の洋上風力発電所向けの専用船を韓国のサムスン重工業に発注したことが分かった。官民ファンドの産業革新機構と買収した英シージャッ クス・インターナショナル(洋上風力発電所の据え付け・修理会社)を通じておこなった。専用船は同社などが保有し、洋上風力建設ラッシュに沸く欧州市場の ほか、今回、2隻の追加発注の権利を得ており、日本市場など向けに投入する方針だ。

 大手商社は、成長性が見込める再生可能エネルギー市場に力を入れ、相次ぎ、主戦場の欧州で洋上風力発電所の運営に参画している。運営や施工ノウハウを蓄積し、日本やアジアでの事業展開を狙う。

 丸紅と産業革新機構が発注した専用船は5千平方メートルの作業デッキを持ち、作業時に流されないように船を固定する「足」がついている。最大で水深65 メートルの場所で作業が可能という。投資額は250億~300億円とみられる。今後、コスト競争力が高まれば日本の造船会社に発注する可能性もある。

 丸紅と産業革新機構は、海底に土台を設ける着床式の洋上風力発電所の建設と定期検査、修理のために、専用船の需要が高まると判断。5月には、シージャッ クスの日本法人も設立し、追加発注分は、平成27年の着工を目指して事業化調査中の茨城県神栖市鹿島港沖の洋上風力や韓国、中国向けを視野に入れている。

 風力発電が土地の制約のある陸上から洋上にシフトする中で、住友商事は7月、ベルギー沖の洋上風力への参画を発表した。三菱商事は1月、オランダエネルギー公社エネコと提携、丸紅は23年に先陣を切り、英国の洋上風力の運営を始めている。

 三井物産も昨年、英スコットランドで資源開発のための海洋構造物や洋上風力のグローバル・エナジー・ホールディングスの株主と合弁会社を設立。海洋構造物組み立てや修理・検査、鋼材加工など関連事業に足がかりを築いている。

 米調査会社の見通しでは、世界の洋上風力の発電容量は、37年に今年の見通しの約10倍の9492万キロワットに膨らむという。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130803-00000089-san-bus_all

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