Saturday 25 August 2012

中国のソーラー発電、欧州危機で世界一に

欧米を中心に普及が進む太陽光発電の分野で発電所の出力規模が今年世界一になるとされているのが中国です。中国のメガソーラーの現場を取材しました。

 乾いた大地の中にたくさんの太陽光パネルが敷き詰められています。中国の甘粛省・敦煌。広大な敷地にぎっしりと並んだ太陽光パネル。総出力62万キロ ワットを誇る中国最大規模の太陽光発電所です。古くはシルクロードの要衝として栄えた砂漠地帯で、今、メガソーラー施設の建設が急ピッチで進められていま す。夕方の5時、まだ太陽は燦々と太陽光パネルに降り注いでいます。この日照時間の長さが甘粛省の太陽光発電のメリットの一つです。

 「2020年までに総出力を500万キロワットにまで増やす計画です」(敦煌市 新エネルギー政策担当者)

 世界の太陽光パネルの半数以上を生産する中国は、これまで主にヨーロッパ向けの輸出で市場を拡大してきました。しかし、経済危機でヨーロッパ各国からの 注文が激減。これを受けて、中国政府は自国メーカーの太陽光パネルを大量に買い支え、コストが高いとされる太陽光発電を安く普及させようとしています。

 「パネルが安くなった今はチャンスです。これを機に中国の太陽光発電市場を拡大します」(敦煌市 新エネルギー政策担当者)

 太陽光発電の出力規模が今年中に初めて世界のトップに躍り出るという中国。世界経済の悪化を尻目に、この分野でも大国の仲間入りを果たしそうです。

http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20120825-00000041-jnn-int

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