Sunday, 28 June 2015

米ホットドッグ屋に朗報、プロパンが13年ぶり安値-供給増で


  (ブルームバーグ):7月4日の独立記念日には全米で大量のホットドッグがグリルされる。その際に使用される燃料がエネルギー生産会社に胸焼けを起こさせることになりそうだ。

プロパン在庫 はこの時期としては約30年ぶりの高水準に達しており、価格はテキサス州で13年ぶりの安値に下落。カナダの販売業者は買い手に料金を支払って在庫を引き取ってもらわざるを得ない状況となっている。
プロパン価格 が格安になっているのは、米シェールブームのいわば副産物だ。天然ガス生産が過去最高水準に達し、プロパンの供給が倍増した。プロパンは天然ガス液の主要 な成分。天然ガス液の供給が過剰となり、米国が世界最大の供給国となったことは同国の石油化学業界の回復に寄与している。
コンサルティング会社ICFインターナショナルのプリンシパル、マイケル・スローン氏(バージニア州在勤)は「北米はプロパンの純輸入地域だったが、米国は最大の輸出国になりつつある」と指摘。「プロパンタンクをいっぱいにする好機だ」と述べた。
世界最大のプロパン貯蔵拠点、テキサス州モントベルビューのプロパン 価格は23日、1ガロン=35.25セント。昨年9月16日以降、68%下落している。

原題:Grillers Rejoice as U.S. Shale Boom Sends Propane to 13-Year Low(抜粋)

http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NQJFSV6TTDS401.html