Sunday 29 November 2015

電力小売り、首都圏エリアで中堅ガス会社囲い込みが加速 

2016年4月の電力小売り全面自由化を見据え、ガス会社を取り込む動きが加速してきた。東京ガスは24日、都市ガス卸先5社との提携を発表。これまでも 東京電力がLPガス大手の日本ガス(ニチガス)などと組んだほか、中部電力は国際石油開発帝石(INPEX)の都市ガス卸先企業に電力を卸販売することを 決めた。
各陣営とも首都圏で電気とガスをセットで売る方針を打ち出しており、17年にスタートする都市ガス小売り全面自由化も見越したせめぎ合いが激しく なっている。
東京ガスが今回提携したのは、都市ガスを卸売りしてきた首都圏の中堅都市ガス5社。各社は東京都のほか、埼玉、群馬、茨城の各県などで都市ガスを供給して おり、5社合計の顧客件数はざっと50万件に達する。東京ガスは提携により、自社の顧客の5%に相当する新規顧客を労せず手中に収める可能性が高まった。
東京ガスは導管を通してじかに卸契約を結んでいる企業が25社、そこからの再卸先が8社、ローリー供給を行っているケースが7社ある。広瀬道明社長は「都市ガス卸事業者に対しては、電気でも同じ関係を築いていきたい」と意欲を示す。(3面)

http://www.shimbun.denki.or.jp/news/energy/20151126_05.html

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