Sunday, 29 September 2013

県防災新館きょう開館 太陽光発電、カフェやミュージアムも 山梨

甲府市丸の内の旧県民情報プラザ跡に建設が進められてきた県の新庁舎「県防災新館」が28日、開館する。地上9階、地下2階の建物は免震構造で、大規模災 害時に県の防災拠点としての役割を果たす。1階には、県民や県外からの観光客らが利用できるオープンカフェやミュージアム、イベントスペースなどが設けら れ、中心市街地の「にぎわい創出」の拠点になることも期待される。
 防災新館の延べ床面積は2万8千平方メートルで、県防災危機管理課など県の災害対策関連部署と教育委員会、警察本部が入居。屋上ヘリポートや非常用の電源と給排水設備を備え、大規模災害時には4階に災害対策本部が設置される。

 環境対策として、地中熱を利用した空調システムや太陽光発電装置などを採用。建物の高さを隣接の県庁本館とほぼ同じ地上39メートル(鉄塔の最頂部は同90メートル)に抑え、甲府城からの眺望で南アルプスの稜線(りょうせん)が遮られないよう景観にも配慮されている。

 1階は「やまなしプラザ」として一般に開放。オープンカフェや県産品の販売コーナー、県立宝石美術専門学校の付属施設として新設された「山梨ジュエリー ミュージアム」、生涯学習推進センター、屋内外のイベントスペースなどがある。来庁者用駐車場の地下1階には、建設工事の際に土中から見つかった甲府城の 石垣を見学できる展示室を設けている。

 設計・施工費や管理費も含めた総事業費は約130億円。県が事業を直接実施するのではなく、PFI(民間資金活用による社会資本整備)を導入したことに より、県の財政負担を43%縮減できたという。県管財課では「県民の生命、財産を守る防災拠点が整った。併せて山梨ブランドの情報を発信するとともに、県 民の交流を促し、活気やにぎわいを創出する場を目指す」としている。

 28日は、記念式典やラジオの公開生放送などが行われる。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130928-00000075-san-l19

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