Sunday 23 February 2014

<来間島>エネルギーの島内自活 実証スタート

 宮古島沖に浮かぶ離島・来間島(くりまじま)で島内の消費電力全てを再生可能エネルギーで賄う「宮古島市来間島再生可能エネルギー100%自活実証事業」がスタートした。
 来間島は、沖縄本島の南西約300キロ、宮古島の南西約2キロに位置する周囲約6.5キロ、面積約3平方キロの島。約100世帯約200人が住んでお り、宮古島とは来間島大橋で結ばれている。同事業は沖縄県が進めるスマートエネルギーアイランド基盤構築事業の一環として、エネルギーの安定した確保や二 酸化炭素(CO2)の排出削減を目的に同県と宮古島市が2011年度からシステム構築を進めてきた。

 島内では、公共施設や住居など約30カ所に計約380キロワットの太陽光発電設備と、昼に発電した余剰電力を蓄える蓄電池(出力100キロワット、蓄電 容量176キロワット時)を1カ所に設置。蓄電池への充電や放電の指令は、発電量や消費電力量の情報を管理する「来間EMS(エネルギーマネジメントシス テム)」で行う。

 また、現在、島内に風力発電設備はないが、エネルギーの安定供給のため、夜は発電できないなど制約のある太陽光発電に加え、宮古島に設置されている風力 発電の発電データも使い、島内の全消費電力の地産地消を実現するための最適な発電システムや蓄電池の容量などの検証を15年3月31日まで行う。

 宮古島市エコアイランド推進課の担当者は「来間島で使用する電気を島内の再生可能エネルギーで100%自活することが実証できれば、ほかの離島でも応用することができる」と将来的な離島でのエネルギー自活のモデルケースとして期待している。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140221-00000002-maiall-bus_all

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