Sunday, 1 September 2013

新たな太陽光発電施設誕生、期待 県、前橋で「マッチング会」開催

県は30日、太陽光発電の用地を探している事業者と、遊休地を貸したい土地所有者を結びつける「マッチング会」を前橋市のぐんま男女共同参画センターで開 いた。平成23年に初開催され、今回が5回目。これまでに3件成約している。県は近年の“太陽光発電ブーム”を受け、太陽光発電の県内合計出力の目標値を 上方修正したばかり。マッチング会をきっかけに、新たな発電施設が誕生すれば、と期待している。(浜田慎太郎)
                 
 太陽光発電は、昨年7月に再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度が始まったことで、県内でも急速に普及している。気象庁によると、昨年の県庁所在地 別の日照時間で前橋市が甲府市、静岡市に次ぎ全国3位になるなど日当たりがいいことも増加に拍車をかける要因となっている。


 群馬銀行によると、太陽光発電事業の設備投資に対する同行の融資額は、先月までに100億円を突破。地方銀行で100億円を突破したのは、全国でも数行しかないといい、県内の太陽光発電への関心の高さを裏付けている。

 県は23年度末に、太陽光発電の県内出力の目標値を「27年度末までに約26万キロワット」と設定。しかし、予想以上の広がりを受け、24年度末に目標 値を「約47万キロワット」に上方修正した。県の担当者は「太陽光発電を設置したい事業者からの問い合わせは引き続き多い。遊休地を有効活用したい人が増 えれば成約も増える」と予想している。

 過去4回のマッチング会には、延べ約40の発電事業者と、土地を提供したい延べ約35の個人・団体が参加した。前橋、桐生、伊勢崎で計3件が成約。このほか土地所有者が自ら設置するケースが2件あった。

 今回は土地所有者9団体と事業者15団体が参加した。マッチング会は非公開で、県新エネルギー推進課によると、すべての土地所有者と事業者が5分交代で顔合わせを行ったという。その場で賃貸借の成約はなかったが、今後も継続的に交渉が行われ、成約に至る可能性がある。

 参加した高崎市の土地所有者の男性は「空き地を処分しようと思っていたのでちょうどよかった。今後事業者と相談を重ねていきたい」と話していた。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130831-00000035-san-l10

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