Sunday, 24 November 2013

奥飛騨温泉郷・中尾で東海地区初の地熱発電所計画-実現に向け調査掘削始まる /岐阜

高山市奥飛騨温泉郷中尾地区で11月22日、「中尾地熱発電」による安全祈願祭が行なわれ、地熱発電所建設に向けての調査掘削作業が始まった。(飛騨経済新聞)
【画像】 煙を上げる現役源泉井戸

  「中尾地熱発電」は今月19日、「東芝」(東京都港区)と「オリックス」(同)が共同出資し設立した新会社。同社によれば、中尾地区は既存の源泉湧出帯よ りも深い地層から出る高温蒸気が豊富で地熱発電に適しているという。実用化すれば東海地区で初めての地熱発電所となる。

 同地区の地熱発電事業は今年7月、岐阜県自然環境保全審議会・温泉部会で「湯量が減るなどの影響が出た場合は運用を直ちに中止して原因を調査する」という条件付きで認可された。

 掘削調査は、地元温泉供給会社「中尾温泉」の協力を得て、使われなくなった温泉井戸(中尾7号泉)から30メートル離れた地点にやぐらを組み、温泉湧出 パイプと同じ直径150ミリで地下1000メートルまで掘り下げて源泉温度や噴気試験、周辺環境への影響、事業性などを検証する。

 この日、安全祈願祭には事業関係者ら30人が出席。中尾温泉の内野政光社長は「発電所に適しているのかどうか掘るまで分からないが結果が気になるとこ ろ。実用化できれば地域の特性を生かした持続可能な自然エネルギーシステムとして注目を集め、旅行客低迷にあえぐ地元の活性化にもつながる」と期待を寄せ る。

 計画では、一般家庭約600世帯分に相当する最大出力2000キロワットの小型熱発電所を来年1月から建設し2015年の発電開始を目指す。確保した電力は売電や公共施設の暖房、道路融雪などに活用する予定。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131123-00000009-minkei-l21

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