Sunday, 29 December 2013

日本投資のヘッジファンドが世界最高益、アベノミクスによる株高 (1)

12月27日(ブルームバーグ):日本に投資するヘッジファンドの運用結果は今年、過去最高を記録し、世界の中でも最高益となっている。大規模金融緩和を柱とするアベノミクス効果から円安・株高が進み、日本株で運用するファンドの運用成績が好調だった。

シンガポールの調査会社ユーリカヘッジによると、1-11月のユーリカヘッジ日本指数は24%のプラス。12月もプラスが続けば、05年の23%を上回 り、年間では統計で遡れる2000年以降で最高となる見込みだ。同指数は昨年、6%のプラスにとどまり、米国や欧州、新興国など各地域・国別の運用成績で 最下位だったが、今年は日本がこれまでのところトップに躍り出ている。世界のヘッジファンド指数は7%だった。
デフレ脱却を目指す安倍政権が昨年12月に発足したのを受け、4月には日本銀行が異次元金融緩和に踏み切り、円安が進行。円相場は27日、一時08年10月以来の1ドル=105円台まで下落した。円安を好感して株価も上昇基調を辿り、TOPIXは年初来、49%上昇した。
投資助言会社ロジャーズ・インベストメント・アドバイザーズのエド・ロジャーズ最高経営責任者(CEO)は、日本のヘッジファンドが返り咲いた背景について「アベノミクス効果がある」と指摘。また「米国とアジアの投資家のリスク選好の高まりも挙げられる」と話した。
戦略別では、企業の再編など企業動向に注目するイベント・ドリブン戦略指数は35%、買い持ちと売り持ちを組み合わせる日本株ロング・ショート(L/S)指数は23%の運用成績を上げた。
CB
日本関連のファンドでは、CB(転換社債)アセット・スワップなどを通じて日本株で運用する海外ファンドが上位を占め、英ストラットンストリートのジャパ ン・シンセティック・ワラント・ファンドは1-11月の収益が円建てで359%となり、香港のノースウエスト・ワラント・ファンドは同208%だった。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131227-00000020-bloom_st-bus_all

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