北陸電力は、水
力発電所の発電目標を拡大する。2020年度までに07年度比で年間8千万キロワット時の増加を目標にしていたが、新年度の計画では25%増の1億キロ
ワット時(一般家庭約2万8千世帯の年間使用電力量に相当)に引き上げる。志賀原発の運転停止が続く中、再生可能エネルギーの導入を加速させる方針であ
り、既存設備の改修で出力を高めるほか、新規開発も進める。
北電は水力の発電比率が20%を超え、全国10電力会社でトップ。豊富な水力を活用できるため、志賀原発が停止中でも原発を抱える電力他社より業績が悪
化していない。北電の電気料金は全国最低水準であり、他社が値上げに踏み切る中で現行水準を維持しているのは、「水の恵み」を受けているのが要因だ。
水力の発電目標は2008年に策定したが、再生可能エネルギーの導入拡大を狙って見直した。北電は現在、27年ぶりの新規開発となる片貝別又発電所(出
力4400キロワット)の建設を魚津市内で進めており、16年度の運転開始を予定する。新たな開発地点も探っていくという。
既存設備の改修では、富山市の猪谷(いのたに)、大野市の真名川(まながわ)の両発電所の出力を合計900キロワット増加させ、28日、経済産業省に届
け出た。出力は猪谷が700キロワット増の2万3600キロワット、真名川が200キロワット増の1万4200キロワットになる。
両発電所の出力アップにより、発電電力量は年間約280万キロワット時増え、年間約1310トンの二酸化炭素(CO2)排出量削減効果が期待できるという。
北國新聞社
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140329-00115926-hokkoku-l17
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