Sunday 30 March 2014

浜松「バイオマス都市」選定 民間誘致し発電事業

農林水産省など7府省は28日、バイオマス(生物資源)を活用した新エネルギーの地域循環と産業創出を目指す「バイオマス産業都市」に浜松市を選定したと 発表した。選定により、バイオマス発電所や付帯施設の整備に対する国の財政支援が受けやすくなる。市は1月策定の構想に基づき、民間を事業主体とする四つ の発電プロジェクトを進める。
 事業規模は50億円超を見込み、早いプロジェクトで2016年度の発電開始を予定する。目標年度の24年度には4プロジェクト合計で売電収入を14億8800万円とはじく。
 具体的には天竜区に木質バイオマス発電、北区に木質バイオマス熱電併給、西区に生ごみバイオマス発電、南区に下水汚泥バイオマス発電を立案した。4発電 プロジェクトが稼働した場合、年間発電量は4万9191メガワット時となり、市内総電力使用量の1%程度に相当するという。
 各発電事業で必要とする材料は、市域の約7割を占める森林から得られる「未利用木材」と、市街地で発生する「生ごみ」「下水汚泥」を活用する。選定委員 会は浜松市の構想を「都市と中山間地の課題を併せ持つ地域の特徴を生かし、汎用(はんよう)性がある」と評し、全国のモデルになり得るとした。
 今後、各プロジェクトごとに材料確保に向けた地元との調整や、事業用地調査などの作業を進める。国のバイオマス産業都市選定は昨年6月に続いて2回目。浜松市のほか岡山県真庭市など7地域が選ばれ、全国で計16地域が採択となった。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140329-00000001-at_s-l22

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