Sunday 30 March 2014

<再生エネルギー>「過去上回る水準」明記へ…基本計画

 国の中長期的なエネルギー政策の方向性を決める「エネルギー基本計画」を巡り、政府・与党は28日、再生可能エネルギーの導入目標について「これまでの 計画を上回る水準の導入を目指す」と明記する方向で最終調整に入った。
新たな数値目標の設定には至らなかったものの、再エネ推進の姿勢を強調する。与党は 「大幅に上回る」などと表現を強めることを条件に容認する方向で、基本計画は4月中にも閣議決定される見通しになった。

 計画の本文には、再エネ導入目標の具体的な水準は示さず、脚注に、参考となる過去の計画を盛り込む。具体的には、2020年に大型水力を含め再エネ比率 13.5%を目指した「長期エネルギー需給見通し」(09年8月策定)と、30年に同約2割を目指した「第3次エネルギー基本計画」(10年6月策定)の 二つを記載する。

 これまで、公明党は30年に再エネ比率30%を目指すことを求めており、自民党内でも30年に同35%が可能との試案が示されていた。一方、経済産業省 は原発再稼働が見通せない中、再エネだけ具体的な数値目標を設定することに難色を示しており、折衷案で折り合いをつける方向となった。

 政府は基本計画決定後、将来の望ましい電源構成を策定する方針。計画では、再エネに関する関係閣僚会合を設け、政府の司令塔機能を強化する方針も追加する。【大久保渉、横田愛

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140329-00000009-mai-pol

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