和歌山県白浜町の観光関係者らが、温泉熱を自然エネルギーとして活用できないか模索する関係者会議を発足させた。19日には同町の近畿大学水産研究所が取
り組むクエの養殖に温泉熱を利用する可能性を探ろうと研修会を開いた。全国で地熱発電の開発が活発になる中、町内に湧き出る温泉の新たな可能性を見いだし
たいという。
町や白浜観光協会、白浜温泉旅館協同組合、町商工会、温泉事業者などの関係者が10月に「町温泉熱利活用を検討する関係者会議」を設立した。
この日は、県と協力して初めての研修会を田辺市新庄町のビッグ・ユーで開いた。近大水産研究所の家戸敬太郎准教授が「クエの養殖と温泉熱を利用した陸上養殖の可能性について」をテーマに講演し、関係者会議のメンバーら約30人が参加した。
家戸准教授は、クエ養殖の問題点として大型にならないと雄にならないことなどを挙げ「最大の問題は水温が20度以下になると餌を食べず、成長が遅くなる。できれば23度以上が望ましい」と、データを示しながら説明した。
白浜町内の店舗では水産研究所が養殖したクエを使った料理を売り出している。一方で同町の海では11月から5月までの水温が20度を下回るため、奄美大 島のいけすで育成したクエを取り寄せている。輸送コストが高くつくことや、産地表示が鹿児島県産になることが問題だという。
家戸准教授は「町内で温泉熱を利用してクエを陸上養殖する場合、膨大な敷地と初期投資が必要だが、高温の温泉を豊富に利用できれば比較的低コストのかけ流し式陸上養殖が可能」と結論付けた。
その後、参加者は水産研究所で海上の養殖いけすなどを見学した。
井澗誠町長は「いまある温泉を浴場以外の用途で活用できれば町の大きな売りになる。今後もさまざまな角度から温泉熱の活用法を検討していきたい」と話した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131220-00265500-agara-l30
町や白浜観光協会、白浜温泉旅館協同組合、町商工会、温泉事業者などの関係者が10月に「町温泉熱利活用を検討する関係者会議」を設立した。
この日は、県と協力して初めての研修会を田辺市新庄町のビッグ・ユーで開いた。近大水産研究所の家戸敬太郎准教授が「クエの養殖と温泉熱を利用した陸上養殖の可能性について」をテーマに講演し、関係者会議のメンバーら約30人が参加した。
家戸准教授は、クエ養殖の問題点として大型にならないと雄にならないことなどを挙げ「最大の問題は水温が20度以下になると餌を食べず、成長が遅くなる。できれば23度以上が望ましい」と、データを示しながら説明した。
白浜町内の店舗では水産研究所が養殖したクエを使った料理を売り出している。一方で同町の海では11月から5月までの水温が20度を下回るため、奄美大 島のいけすで育成したクエを取り寄せている。輸送コストが高くつくことや、産地表示が鹿児島県産になることが問題だという。
家戸准教授は「町内で温泉熱を利用してクエを陸上養殖する場合、膨大な敷地と初期投資が必要だが、高温の温泉を豊富に利用できれば比較的低コストのかけ流し式陸上養殖が可能」と結論付けた。
その後、参加者は水産研究所で海上の養殖いけすなどを見学した。
井澗誠町長は「いまある温泉を浴場以外の用途で活用できれば町の大きな売りになる。今後もさまざまな角度から温泉熱の活用法を検討していきたい」と話した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131220-00265500-agara-l30
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